手のふるえの病気:本態性振戦

『ふるえる』という症状だけが出る病気があります。

字を書くときに曲がってしまう、コップの水を飲むときにこぼしてしまう、編み物ができない、etc

本態性振戦という病気で、65歳以上の5-14%が持っているといわれています。

認知症になることはないですし、命にも関わらない。ですが、ふるえることで日常生活、社会生活に不便が生じてしまう。

交感神経が過敏になることが原因です。そのため、緊張するシチュエーションで悪化する方が多いです。

生活に不便がなければ放っておいても害はないのですが、支障が出るようなら交感神経の緊張を解くような内服治療を行います。

 

ふるえが出るほかの疾患には、パーキンソン病、甲状腺機能亢進症、薬の副作用などがあります。これらはふるえ以外に随伴する症状があり区別できます。

これらの疾患は治療を要するものですから、ふるえでお困りの方は診断をつけるために一度医療機関に相談されるのがよろしいかと思います。

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【西岡医院】
内科、呼吸器内科
アレルギー診療
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2017年12月08日