職場などの検診の結果が返ってくる時期になりました。
中には、高脂血症、高コレステロール血症などと言われた方がいるかもしれません。

【高脂血症とは】
高コレステロール血症　　　総コレステロール 　220mg/dl以上
高LDLコレステロール血症　LDLコレステロール 　140mg/dl以上
高トリグリセリド血症　　　トリグリセリド(中性脂肪) 150mg/dl以上

特に、LDLコレステロールがいわゆる『悪玉コレステロール』であり、動脈硬化を引き起こします。
将来的に脳血管障害、心臓疾患などを生じやすく、治療の必要があります。

禁煙
食事療法
運動療法
が生活習慣からの治療です。通常はこれらを数カ月程度おこなってからコレステロールを再検査し、それで改善がみられなければ内服治療を導入します。

【食事療法のポイント】
脂身の多い肉、鶏卵、レバーが大敵。
魚介類、大豆製品、食物繊維がコレステロール改善効果を持ちます。

薬物治療では、スタチン剤(リピトール、メバロチンなど)の内服の有効性が高いです。これらは将来的な血管疾患のリスクを低下させるエビデンス(医学的データ)が豊富であり、広く用いられています。