急性の「咳」の原因:カゼと喘息が二大巨頭

アレルギー学会の会報誌で、急性の咳嗽の原因疾患について検討した論文がありました。

大阪の高槻赤十字病院の呼吸器内科に受診した129人の急性の咳の患者さんについて、原因疾患を分析。

3分の1の方にレントゲンの異常があり、3分の2の方は異常がありませんでした。

レントゲン異常の方は半分が肺炎。そのほか、間質性肺炎、肺がんなど。

レントゲン正常の方では、4割がカゼ、2割が感染後咳嗽(カゼの後に咳だけ残るタイプの咳です)、3割が喘息でした。他にはタバコによる気管支炎や、肺気腫など。

病院の検査ですのでレントゲン異常の方が多い研究ですが、実際の医療現場ではレントゲン正常の方が圧倒的に多いです。

カゼと感染後咳嗽が多いのは急性の咳では納得されますが、思ったよりも喘息の割合が多いですね。

これが慢性の咳になると、半数以上が喘息といわれています。通常の咳止めでは改善しないため、呼吸器内科の受診が必要になります。

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2018年02月18日