『肺年齢』について

慢性閉塞性肺疾患などの診断に使われる、呼吸機能検査。
当院でも日常的に使っていますが、『吸う力(肺活量)』、『吐く力(1秒量)』を用いて『肺年齢』という数値が出ます。
体格、性別から計算して、肺機能が相当するおおよその年齢になります。

若いのに吐き出す力が弱めな方が時々いらっしゃいます。病気というほどではないが、実年齢より10歳、20歳も肺年齢が高い。

ヨーロッパ呼吸器学会雑誌に発表されたデンマークの論文で、このような軽度の肺機能低下がもたらす健康の不利益が示唆されています。
10万人近くを解析した結果、吐き出す力の弱い方は肺炎にかかるリスクが2.7倍、心不全になるリスクが2.3倍高いことが判明しました。

若いのに吐く力が低下する最大の原因は喫煙です。年度の切り替わるこの時期、禁煙にトライしてみてはいかがでしょうか。

禁煙外来について

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【西岡医院】
内科、呼吸器内科
アレルギー診療
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2018年03月25日