血圧手帳で血圧サージから身を守る

早朝に高血圧がある方は脳梗塞、心筋梗塞の発症率が高いことは以前から知られていました。
高血圧の患者さん519人を41か月間追跡した自治医大の調査では、起床後の最高血圧が夜間より55mmHg以上高かった方は脳卒中発生率が2.7倍増えたといいます。

高血圧の基準値は140/90ですが、普段は正常範囲でも瞬間的に180mmHgを超えてしまうことを血圧サージと呼びます。
緊張したり、カフェインを摂取したり、寒冷にさらされたり、喫煙したりすると血圧は上昇します。その人によって上昇するタイミングは異なりますが、朝に上がる方が多くモーニングサージといいます

朝の高血圧の治療には、よく使われるカルシウム阻害薬、ARBといった薬よりもβ阻害剤のような降圧薬が効果があります。
普段は血圧が高くないので気づかれていないことが多く、血圧計を自宅でも使い、血圧手帳で普段の状態を記録することで正しい診断につなげるのが大事です。

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2017年10月31日