軽症のCOPDの方でも吸入療法は有効

動くと息切れのあるような中等症以上のCOPDの方では吸入療法が必要で、肺の機能を保つことや発作の予防になります。
では軽症の方はどうでしょうか。
軽症のCOPDの方では咳や息切れのような症状はあまり自覚されず、呼吸機能検査を行って初めて診断がつきます。そのような方が吸入薬のスピリーバを2年間使ったところ、1秒で吐き出せる空気の量は吸入群でより低下が少なかったという結果でした。(1年あたり29±5 mL vs 51±6 mL、P=0.006)。急性増悪発作を起こした方も吸入した群で半減しました。(0.27 vs. 0.50イベント/人年)。

COPDの初期から治療することで肺機能を高く保てるという結果でした。ただ、禁煙のほうがより効果はあるとは思います。


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2017年11月06日