睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法は皮下脂肪、内臓脂肪を減少させたという報告論文

睡眠時無呼吸症候群に対して6カ月のCPAP療法の後に、臍部の皮下脂肪と内臓脂肪の量が減少したという報告があります。1999年に循環器領域のメジャーな医学雑誌であるCirculationに、京都大学の研究グループから発表されました。

22人の睡眠時無呼吸症候群の患者さんで、CTでCPAP療法前後の脂肪量を測定したところ、半年間で平均236 cm2から182cm2と、23%の低下がみられました。食欲増進ホルモンであるレプチンの分泌量を21人で解析したところ、半年間のCPAP療法後は低下していました。

睡眠時無呼吸症候群によって食欲増進ホルモンが増加して、悪循環になっている可能性が指摘できます。CPAP療法によって食欲も調節しつつ脂肪量を低下できる可能性が示唆されます。

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2017年11月14日