肺炎球菌ワクチンは冬までに受けましょう

肺炎は今も昔も罹患者の多い病気です。
持病があったり年輩の方は重症化しやすく、日本で肺炎で命を落とす方は年間約12万人(2015年)。がん、心疾患に続いて死亡原因の3番目です。死亡者の97%は65歳以上の方です。(厚労省統計より)
通常の生活で罹患する肺炎(市中肺炎)の原因の3割は肺炎球菌です。抗生物質は効くのですがレジオネラ菌と並ぶ強毒菌で、健康な人でも重症化する危険を持ちます。

肺炎球菌ワクチンにより感染予防、重症化予防ができます。インフルエンザと異なり、一度の接種で5年間有効です。
自治体の補助が出るのは65歳~100歳の5歳きざみの年齢の方の初回接種だけですが、接種を逃した方、前回の接種から5年以上たって効果が切れた方も任意接種(8000円くらい)できますのでご相談ください。
がんや膠原病、糖尿病などで免疫力が低下している方、喘息やCOPDなどで呼吸器が弱い方は特に接種での利益が大きいです。

ワクチンを接種してから免疫がつくまでは約3週間。インフルエンザワクチン接種とは1週間以上間隔をあけるのが望ましいです。肺炎が冬に流行することを考えると、その前には接種するのが理想です。

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【西岡医院】
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2017年07月19日