非結核性抗酸菌症て何?

『肺結核』という病気の名前は誰しも聞いたことがあると思います。では、『非結核性抗酸菌症』はどうでしょうか。

【非結核性抗酸菌とは】
酸に強いことから抗酸菌と言われています。土や水など環境中に生息する菌で、吸い込むことで肺に感染します。
人から人には感染しません。したがって、結核と違って隔離は必要ありません。
呼吸器疾患(喘息、COPDなど)がある方や免疫力が低下している方は発症しやすいですが、健康な人、特に中年以降の女性にも感染します。

【症状】
弱毒菌のため、感染しても無症状の方が多いですが、進行すると咳・痰が出ます。さらに進めば血痰や呼吸困難も出現します。

【診断】
痰の検査で菌を検出します。3回程度、痰の検査を繰り返す場合もあります。

【治療】
最も多いアビウム、イントラセルラといったタイプには、3種類の抗生物質の内服治療を行います。
非常に薬が効きにくい菌であり、治療期間は1年以上に及ぶ場合があります。完治することはなかなか難しいです。
症状が無かったり軽い場合は、治療せずに経過をみます。進行があれば治療開始します。
一般的な内科では治療していないことが多く、当院をふくめて呼吸器内科に相談していただくのがよいです。

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【西岡医院】
内科、呼吸器内科
アレルギー診療
睡眠時無呼吸(自宅検査可能)
Tel 027-344-2252
群馬県高崎市浜川町1935
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2017年08月02日