スギ花粉症の舌下免疫療法はこんな方に向いています

花粉の飛散量が多かったため、例年よりも花粉症の症状が強い方が多いと感じます。

スギ花粉症の舌下免疫療法についてお問合せをいただくことが増えておりますので、どのような方に向いているか一度整理してみたいと思います。

従来の治療では毎年症状が辛い方
抗アレルギー薬、点鼻薬、点眼薬の3点セットで症状が治まる方が大多数ですが、それでも毎年症状が辛い方には舌下免疫療法の追加が適しています。
症状の軽減により、使う薬剤の量が減らせたという学会報告が多数あります。

薬の量を減らしたい方
シダトレンの内服により、抗ヒスタミン薬や点鼻、点眼薬を減量できるという論文は多数存在します。

受験を控えている
スギ花粉の飛ぶ2月、3月は受験シーズン。痒みのせいでよく休めなかったり集中力が低下したりで実力を発揮できないのは避けたいところです。
中学の低学年くらいで始めると、高校や大学受験のときに効果を期待できます。

逆に、このような方には向かないかもしれません。

①即効性が欲しい
舌下免疫療法には残念ながら即効性がありません。治療の効果が最大化するのは3年目と言われています。
まずは今季の症状を抑えるために、内服、点鼻、点眼薬を使うほうが適しています。

②長期の服用は大変という方
舌下免疫療法は花粉の時期も花粉のない時期も、継続して3年間は毎日内服する治療です。治療が途切れると、効果も薄れます。

 

いずれにしても、舌下免疫療法に興味をお持ちの方はお気軽にいちどご相談いただければと思います。

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【西岡医院】
内科、呼吸器内科
アレルギー診療
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2018年03月17日