心房細動と脳梗塞の関係

不整脈の一種で心房細動というものがあります。
比較的、患者さんの多いタイプのものです。脈が飛んだり、動悸を感じる方もいますが無症状の方もいます。
この不整脈の問題としては、重症の脳梗塞のリスクになることが挙げられます。

心房細動があると、心臓の中の『左心房』という部分の血流がとどこおり、内部に血栓が生じます。何かの拍子にそれが飛んで、脳の血管に詰まると脳梗塞を発症します。困ったことに、心房細動由来の脳梗塞は半身不随をきたす重症型が多いです。

心房細動を持っている方でも特にどのような方が危険なのでしょうか。予測するスコアが存在します。

・心不全がある
・高血圧がある
・年齢が75歳以上
・糖尿病がある
・脳卒中、一過性脳虚血発作を起こしたことがある

以上の6項目のうち1つ満たすごとに、年間2%ずつリスクがあがります。脳卒中、TIAを起こした方は4%リスクがあがります。
例えば『75歳以上』かつ『脳卒中がある』方では、2%+4%=6%が1年間に脳梗塞を起こす確率になります。

その人その人の状態にもよりますが、年間リスクが4%以上あるようなら治療したほうがよいでしょう。血液をサラサラにする、抗凝固薬と呼ばれる薬が第一選択です。

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2017年08月12日