薬の相性:クラビットとマグミット

薬には相性、飲み合わせがあります。せっかくいい薬を処方されても、そのせいで効果がなかったらもったいない。
医師の間でも相性が見落とされることがあるようで、比較的多く見受けるのは、抗生物質のクラビットと便秘薬のマグミットを一緒に飲んでいるケース。

クラビットは肺炎でも治療できる強力な抗生物質ですが、マグミット(酸化マグネシウム)と同時に飲むと、体内に吸収される量が半分に落ちてしまいます。治る肺炎も治らないことだってあるかもしれません。

しかしご安心を。『2時間以上内服の時間を空ける』ことで、おおむね満足な効果を得られます。このように、ちょっとの工夫で病気をよりよくすることがあるため薬剤の性質を知ることが医師にとって大切だと思っています。

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【西岡医院】
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2017年08月25日