インフルエンザワクチン特集:妊娠、授乳中のワクチンの効果と安全性

【ワクチンの効果について】
妊娠中のお母さんにとって、赤ちゃんは体内の異物です。赤ちゃんと共存するために、妊娠中は免疫機構に変化がおこり、インフルエンザをはじめとして感染症にかかりやすくなっています。
ワクチン接種の効果は、妊娠中でも妊娠していないときと変わらないことがわかっています。感染を完全に予防はできないものの重症化予防できます。
また、お母さんのワクチン免疫は赤ちゃんにも移行するため、新生児にもインフルエンザの免疫がつくというメリットがあります。

【安全性、副作用について】
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、生きたウイルスは全く含まれていません。ワクチンでインフルエンザにかかることはありません。妊婦のワクチンのデメリットは、注射部位の腫れやかゆみ、アレルギーです。特に卵アレルギーの方は難しいです。副反応の発生頻度は非妊娠時と同じです。
接種で流産、早産、奇形が増加する報告はありません。(感染症学会雑誌 2010年 山口ら)

ワクチン成分は母乳には出ないので授乳はワクチンを控える要因にはなりません。

産婦人科診療ガイドラインでは、妊婦のワクチン接種は重症化予防に最も有効であり、母体と胎児への影響は妊娠のどの期間でも極めて低いと述べています

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インフルエンザ

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2017年のインフルエンザワクチンは10月13日(金)より接種開始いたします。
接種をご希望の方は電話予約をお願いいたします。
費用は税込3500円です。
初診の際に接種を希望の場合は中学生以上の方に限ります。受診歴のある方は中学生未満でも可能です。
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【西岡医院】
内科、呼吸器内科
アレルギー診療
睡眠時無呼吸(自宅検査可能)
Tel 027-344-2252
群馬県高崎市浜川町1935
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2017年10月13日